シラバス

科目名研究会B (2)

授業概要

学部・研究科
総合政策・環境情報学部
登録番号
26833
科目ソート
A1102
科目名
研究会B
分野
研究プロジェクト科目
単位
2単位
開講年度・学期
2021 春学期
K-Number
研究会テーマ

グリーンインフラ

開講年度・学期
2021 春学期
曜日・時限
月 4限
授業教員名
一ノ瀬 友博
実施形態
対面
授業で使う言語
日本語
開講場所
SFC
授業形態
※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
講義, 演習, グループワーク
GIGAサティフィケート対象
非対象
研究会・来期の研究プロジェクトのテーマ予定

グリーンインフラ

詳細

講義概要

近年欧米を中心に注目を集めるようになったグリーンインフラストラクチャーは様々に定義されています。アメリカ合衆国環境保護局(EPA)は、その定義を「地域社会が健全な水環境を維持するために選択しうる手法であり、多様な環境からの利益を得つつ持続可能な地域社会の維持に寄与するとしている。」とし、この手法のメリットとして、同一の土地に「多様な機能」をもたせることができることを挙げています。一方で、イギリスのナチュラルイングランドは、グリーンインフラストラクチャーを「質の高い緑、青の空間もしくは外の環境特性のネットワークである。それは、国家レベルから近隣空間レベルまでのあらゆる空間的スケールで計画し実現されるべきである。地域社会が広範な環境の、また人生の質にとっての利益(生態系サービス)を享受しうる多機能資源(multifunctional resources)として計画され管理されれば、最も大きな利益が得られるだろう。」と定義しています。つまり、グリーンインフラストラクチャーは、自然資源に由来する社会基盤、あるいはそれを活かす手法であると言うことができます。このグリーンインフラストラクチャーとの対比で、これまでの社会基盤をグレイインフラストラクチャーと呼ぶこともあります。日本学術会議が2014年9月に発表した提言(一ノ瀬も作成に関わりました)ではグリーンインフラストラクチャーの中でも、生態系や自然環境に基づくものとして生態系インフラストラクチャーの用語を提案しています。研究会では、論文の輪読によりグリーンインフラを理解するとともに、研究プロジェクトに取り組みながら、グリーンインフラの考え方の適用を試みます。 研究会は、論文の輪読と研究プロジェクトの進捗状況の発表、グループワークを中心に進めます。加えて、特別講義やフィールドワークも予定しています。