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リスクを適切にマネジメントすることで、個人の効用や企業価値を高める意思決定プロセスが「リスクマネジメント」です。そのための手段として、保険、年金、デリバティブなどの金融商品が存在します。またこれらを供給する保険会社・金融機関があり、それらに対する規制があります。本講義ではこれらの基本的仕組みとその背後にある経済理論を理解することを目的とします。
コンピュータプログラムは入力をもらって出力を出すという意味では数学の関数とみなすことができるが、単純な集合間の関数とみなすと矛盾することになる。プログラムは全関数ではなく半関数である。プログラムの動作を理解するためには位相の一種である完全半順序集合を用いいる必要がある。この講義ではプログラムの意味の基礎となっている領域理論を中心に、λ計算、完全半順序、カテゴリー理論などについて解説する。
科学や技術はこれまで大きな恩恵を私たちにもたらしてきた.その一方で,現在の知見では解くことのできない社会的課題や,科学技術そのものが社会における脅威となっている事例,そもそも科学技術では答えを出すことのできない問いが存在している.21世紀を生き,21世紀を創っていく皆さんに,これらの課題を様々な角度から考えてほしい.どう向き合うのがいいのか,そのためにどのような知識やスキルを身に付ければいいのか,自分ができることは何か.グループワークを通じてこれらを熟考する機会としたい.
環境情報学部があるSFCには、「環境」という言葉が入る授業は実に数多く開講されているが、「自然」という言葉が入った授業(講義)は、事実上この授業のみである。この授業では、半期の授業を通して、「自然環境」、そして「自然」、「環境」とは何かを深く掘り下げていく。そのことを通じて、将来の自然環境のあり方、地球環境問題へのアプローチ、そして私たちの社会のあり方を考えることにつなげることが最終的な目標である。授業は、反転授業の手法を用いて行う。すなわち、学生は、事前課題としてあげられる映画、図書、資料などを事前に観て、読んで、課題を提出して授業に臨まなければならない。授業では、ディスカッションと発表を中心に行い、さらに深く掘り下げる。
自然環境(エコシステム)は人間社会に様々なサービスを提供します。私たちは長い間、地球は無限の受容力があると思っていました。しかし、人間活動を受容できる可能性に限界があり、その限界を超えて利用されると環境には不可逆的な変化が起き、回復不可能な状態になります。また人口の成長、消費の拡大に伴い、土地の開発や資源の浪費が進行し、地球温暖化という最大に壁にぶつかっています。これについて、机上の概念としてはみんなわかっていますが、しかし、ほとんど実感はありません。この講義は高精度衛星画像の読み取りと簡単な数値演習を通して土地の価格、農作物の生産高、CO2吸収の価値を算出し、地域における土地と環境の状態と機能を理解します。その結果から資本と利子、ストックとフローの関係を分析し、土地資本、産業資本、自然資本の役割を考え、持続可能な発展の条件を習得できます。
様々な環境問題への対応が求められる中、特に気候変動については、パリ協定での2℃目標を達成するには大幅な温室効果ガス排出削減が求められる。
本科目では、気候変動問題を題材として、藤沢市の地球温暖化対策実行計画をレビューし、更に講じられる対策がないか、分野別(交通、家庭、業務、廃棄物、エネルギーなど)のグループワークを通じて検討することを通じ、環境問題の解決に向けた実践的な計画づくりを学ぶ。
This lecture will focus on disaster risk as the key element of environmental risk, and will elaborate with case studies on different innovation examples in the field of housing, health, water, education and disaster recovery.
環境、防災、資源探査など様々な利用分野があるリモートセンシングについて、特に地球環境、自然環境に注目し、講義と演習を通じて、体系的な知識と技術を学ぶ。
衛星データの種類、発展の歴史、最新利用分野について講義を通じて概観し、リモートセンシングソフトの業界標準であるQGISを使用した演習を通じて、衛星画像解析の基礎を習得する。
本講義では、作品制作を通じ、デジタル音響処理、デジタル音響合成といったコンピュータ特有の音響表現法の習得を目標とする。
受講者は、音楽制作ソフトウェアであるAbleton Liveとそのデバイス作成環境であるMax for Liveを利用して音響処理や音響合成の基礎知識を身に付け、様々な音楽構造の生成や音色の合成/処理方法を学ぶ。こうした技術を学ぶことで、コンピュータミュージックの可能性や魅力に触れ、自由な発想での音楽/音響の作成が可能になることが期待される。
また、本講義で取り上げる内容は、メディアアート作品や映像音響作品などの音響表現を利用した種々の作品制作に応用可能な知識/技術であるため、当該分野に興味を持つ学生の履修も歓迎する。
履修に際して、「コンピュータミュージック1」を履修済みであるか、それに相当するデジタル音響の知識を身に付けていることが望ましい。
Ecology is the scientific study of the relation of living organisms to each other and their surroundings. Landscape ecology integrates biophysical and analytical approaches with humanistic and holistic perspectives across the natural sciences and social sciences. Landscapes are spatially heterogeneous geographic areas characterized by various interacting patches or ecosystems, ranging from relatively natural terrestrial and aquatic systems such as forests, grasslands, and lakes to human-dominated environments including agricultural and urban settings. You will learn the fundamental theories and methods of landscape ecology, and the application to nature conservation and restoration.
この授業では、コンピュータミュージック制作の基礎的な能力の習得やシステムを理解する事が目標となる。効果音やBGM及びトラック(楽曲)の作成など基本的なニーズに対応すると共に、よりハイレベルな授業へ向かうためのイントロダクションと基礎力の習得も行う。
ソフトウェアの使用法だけでは なく、制作における基本的なワークフローの理解と共に、制作時に必須となるコンセプトワークや様々な制作状況への対応、センサーを使ったインタラクティブなパフォーマンス/楽器制作も体験してもらう。制作は座学で身につける事は困難なため、徹底したワークショップ形式で講義は進行する。このため、履修者は常に制作及び課題をこなし、履修者同士で競作してもらう。後半はグループでの相互評価や共作も体験する。短期間でより深い段階に進むのに必要な基礎能力を身につけるため、厳しい内容となるかもしれないが、是非脱落せずについて来て欲しい。
この講義では、財政学の理論を概説した上で、現在の我が国が直面している様々な政策課題に焦点をあてながら、国や地方公共団体などの公共部門が果たす役割を、理論面・制度面・政策面から分析を行う。
アラブ諸国や中東はいまだに多くの日本人にとってなじみがなく、偏見や誤解を受けることが少なくない地域です。この授業では前半部でまず、アラブ諸国を中心に中東・イスラーム圏についての基礎的な知識を確認します。
その後、後半部では、長期独裁政権の打倒を求める市民の抗議行動がアラブ諸国に広がった2011年のいわゆる「アラブの春」からの約10年を振り返り、アラブ諸国の人々が社会をどのように変革しようとしてきたのかを、その過程で生み出された文化・芸術作品を鑑賞しつつ、考察していきます。
*オンデマンドとZoomでの双方向授業を組み合わせる予定です。SFC-SFSの授業サイトで更新情報をチェックしてください
Objective: To research and discuss issues of livelihood, environmental resources, health, and migration within the ASEAN countries in the postwar and contemporary periods.
The focus is on the issues that have arisen from the impact of economic development on local communities and ordinary citizens.
Method: In addition to reading theoretical and critical works on development, there is weekly discussion based on the readings. We adopt a regional focus on Southeast and East Asian with successful and unsuccessful examples. There is also a practical and micro-level focus on the people and communities that are experiencing development themselves. After the mid-term, we explore various strategies for Sustainable Development and participatory development by looking at some current projects in Asia.
SFCにようこそ。この科目は、SFCのデザイン系科目の「入門」科目です。SFCでなんらかのデザインやものづくりを志す学生は、「最初(1年生秋学期)」に履修することを勧めます。
(SFCでは明確な授業の序列関係がないため、どれが「基礎」でどれが「応用」か分かりにくい傾向がありますが、本科目は、SFCにおけるデザインの最初の一歩をつくる導入の授業ですので、デザイン系のまなびを考えている1年生に履修することをお勧めしています)
この授業では、SFCでこれから4年弱を学んでいくに際して、さらには社会に出て創造的な仕事をしていくに際して、必ず必要となる、下記の3つの「力」を養います。
(1)手を動かすことを優先させ、つくりながら考える力(鳴川肇)
(2)デジタル技術と創造的な関係を切り結び使いこなす力(徳井直生)
(3)自分なりのメディア/メディウムを作り出し、それを起点にさまざまなメディア/メディウムを横断する力(田中浩也)
以上の3つの「力」について、3名の教員がそれぞれ3週間ずつを担当し、概説と演習のセットでみなさんに体験的に獲得してもらいます。
SFCのデザイン系カリキュラムでは、評論家のようにいろいろ知識を詰め込んで「わかる」ことよりも、「実際にできる=実践」を重んじています。こうした学びのスタイルは、受験勉強で刷り込まれた「知」のありかたとは真逆のようなものになりますので、この授業の3つの演習を通じて、身体に染みこませるように学んでもらいたいと思います。
さらに随所に、ゲストレクチャーや、3人の講師による「デザインの歴史」についてのミニレクチャーを挿入し、SFCのデザインカリキュラム(X-DESIGN)への理解を深めます。
今年度はオンライン開催となりますが、オンラインならではの新しい工夫を取り入れ、みなさんにウィズコロナ社会ならではの新しい「実践」の機会とスタイルを提供します。
本科目では、インベストメント(証券投資)とコーポレートファイナンス(企業 ファイナンス)という2つの分野を概観しながら、資本市場に関する理解を深め、 ファイナンスに関する基礎理論(オプション理論を含む)を習得し、実践力、応用力を身に付けることを目的とします。本授業の受講者は、ファイナンスの基本的な考え方を体得し、実践力が身に付くようになります。
経済学の基礎を成すミクロ経済学とマクロ経済学の基本を確実に理解する事が第1の目標である。経済学的な考え方は意外にシンプルであり(これはミクロ・マクロ共に言える)、制約条件付き最大(小)化、比較静学といった代表的な分析手法を身に付ける事が具体的に求められる。
その上で、現実の経済を見る際に、どういった点に注目し、理論的な道具を如何に用いれば良いかについて、一応の理解を得る事が第2の目標である。また最新の話題についても、時間の許す範囲で触れたいと考えている。
全国の自治体は、財政破綻した北海道夕張市を他人事では済ますことはできない。1960年代以降およそ3000余りあった市町村が「平成の大合併」を経て 2014年には1718にまで減ってしまった。合併は地方自治体の規模を財政的に見直すきっかけになった。自主財源の大きさに見合った住民サービスの範囲を再検討することも求められる。この講義では,国対地方の関係において地方財政が抱える課題,そして地方自治体の歳入・歳出活動における課題について問題提起する。加えて地方財政と地方自治のあり方について国際比較を交えながら検討を行い,受講生とともに課題の解決策を探りたい。特に市町村の財政状況について判断する材料である決算状況を読めるようにする。授業は講義形式で行う。
財政には政府の歳入活動と支出活動がある。前者には租税と公債,後者には公共投資と社会保障という柱がある。構造改革や事業仕分けとして話題になってきた問題の多くは民主主義的な意思決定を経ない財政支出をいかに抑制するかが核心であった。少子高齢化が進んでいる今だからこそ,地方分権を目指した地方行財政改革あるいは国・地方の債務といった重要課題は解決の道筋をつけることが求められている。この講義では国の歳入(収入)と歳出(支出)について学ぶ学問である財政学の標準的な知識と理論を理解し,現在のわが国をとりまく重要な財政問題について考えることを目的とする。個別的には社会保障制度(医療・年金・福祉)、歴史的経緯に見方が偏りがちな租税システムについて公平な税制とは何かを検討したい。
公共選択論は主としてミクロ経済学、ゲーム理論の分析手法を用いて、政治現象を説明し、政治と経済の相互依存関係を明らかにし、法制度、社会的規範の存立根拠を解明していく学問である。ここでミクロ経済学、ゲーム理論の分析手法を採用するという事は、人や組織が、与えられた条件の下で各々固有の目的を最大限達成すべく行動するという意味で、「合理的である」という仮説に基づいている事を表す。
本講義では、こうした公共選択論の基本的な考え方が伝わる事に重きを置く為に、原則として技術的な細部に立ち入った説明は行わない方針であるが、大学院生の知的要求にも十分応える必要がある為、学部生にとってはやや高度な内容に立ち入らざるを得ない場合もあり得る。
本授業は、企業法務に関する演習科目です。M&Aなどの企業活動に見られるように、会社が別の会社と共に価値創造活動を行う際には、多くの高度で先端的な課題を解決していく必要があります。そのために用いられる法的な理論及び実務的な手法を習得することが本授業の目的です。会社とは何かという基本的かつ本質的な問い(会社のガバナンス及びファイナンス)から、最先端のM&A、ベンチャー投資、ジョイントベンチャー等の事例まで検討します。授業はレクチャー及び演習形式で行います。演習は授業の中で完結する予定ですが、授業中にしっかり考え抜くようにしてください。M&A等の価値共創活動においては、マネジメント、財務、税務、法務など様々な分野の専門家の知見を結集し、問題解決に取り組みます。本授業においても、学際的なアプローチによって、より深い洞察や解決策が得られることを期待しています。
「法的三段論法」に則った論述力の涵養、民法の基本的な体系の会得、そして条文の読解力を身につけることを目的とします。司法試験または予備試験の「民法」の過去問を素材として、論述を試みつつ、民法の体系的理解や条文の読み方、使い方を実践的に訓練していきます。司法試験、予備試験、ロースクール入学試験、国家公務員試験といった法律系試験の受験を志す学生を主たる対象としてますが、ビジネス等で通用する法的な素養を磨きたい希望者も歓迎いたします。書く力、論述する力を磨きたい人のみ履修してください。
目標は条文を「読める」&「使える」ようになること。「条文を」「事実に」「適用する」という法的三段論法を身に付け、論述力を磨きます。想像力を働かせて、論理的思考力を使い、具体的な事例を想定して、条文の世界を広げていきましょう。その過程で条文を深く読み取る術を身につけ、民法の体系を組み立てていき、事案に対して適切な条文を適用して問題を解決できる能力を磨きます。それが他の法律を読み解く力にもつながります。論述力を涵養しながら、民法の価値観とそれが描く世界観を共有し、壮大な民法の世界を味わっていきましょう。
行政に関する具体的な課題を通じて,行政法の基礎概念を学ぶ。行政裁量や法律による行政といった解釈法上の重要項目とともに,民間委託,行政規制,社会福祉,および都市計画などの公共政策に関連する事項も取り扱う。また,最新のトピックとして,ドローンや自動運転車などの交通政策もテーマに設定する。電子政府などの最新の課題についても解説を行う予定である。現行法の仕組みや紛争を考察することによって,今後のあるべき法政策の方向性を検討する。
本講義は、政策過程論のなかでも外交政策過程、すなわち外交政策分析(foreign policy analysis: FPA)を扱う。外交政策とは何か、目的は何か、いかに形成されるのか、どのようなアクターが存在するのか、いかに実施されるのか。そして異なる国々においていかに異なる制度が存在しているのか。日本を中心に、特に欧米先進諸国を比較対象とする。加えて本講義では、EU(欧州連合)やNATO(北大西洋条約機構)といった地域機構において、いかなる政策過程が存在するのかも扱いたい。特にEUに関しては、EU外交(European foreign policy)のプロセスを検証することにする。
わが国の環境政策は公害問題への取組から、循環型社会形成推進、そして地球環境問題への対応と、問題の複雑化に応じて進展していった。
本講義では、大気汚染、水質汚濁、廃棄物問題、気候変動問題など主な環境問題とそれらに対応する政策や近年の動向を学ぶ。