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問題発見、問題解決を考えるときに、その解法の大きなフレームとなるのは政策です。しかし、実際にどのように問題を解決するための政策は構築されていくのでしょうか。そこにはたったひとつの「正義」や「正解」があるわけではありません。多くの関係者(ステークホルダー)があり、それぞれがそれぞれの「正義」と「正解」を持っています。
そうしたなかで、より一層求められているのは、政策に対するリテラシーを持ち、問題を本質的に理解し、政策を考え抜く力です。そのため、このWSでは、政策の課題を発見し、原因を探求し、政策を立案し、発信するまでを実践し、その方法を身につけることを目的とします。
来るべきユビキタス情報空間(環境)では,情報家電機器,携帯電話,ホームサーバ,フィールドサーバ等の多種多様な電子デバイスをはじめ,極小化されたコンピュータが埋め込まれた日常の様々なオブジェクトまでが,ネットワークを介して有機的に接続され,我々の日常生活を陰に日向に支えるサービス提供システムを構築する.本講義では,モバイル・分散プログラミング,空間プログラミング,コンテクストアウェアプログラミング,知的情報空間の構築法およびユビキタスサービスアーキテクチャについて,実例を交えて議論する.
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トランスカルチャー論(transculturalism)とは何か。似たような概念として、多文化主義(multiculturalism)や間文化主義(interculturalism)がある。しかし、それらのいずれとも違う第三の可能性を指し示すものとして、本講義ではトランスカルチャーという考えに着目し、その射程と可能性を探る。
トランスカルチャー論は、多文化性の公的承認によって各文化コミュニティの維持と共存を目指すことにとどまらない。また、文化上のマジョリティとマイノリティの間のコミュニケーションと歩み寄りを保ちつつ、エスニック文化の多様性と共通文化の統合性との確保を中心のテーマとするわけでもない。
本講義が対象とするトランスカルチャー論がまずもって着目するのは、複数の文化を越境する個人とその主体的経験が有する意味である。異文化の存在を知り、未知なる他者と出会うことは、今日のグローバル化した世界では、各人において程度の差こそあれ、平凡な経験とすら呼べるものになりつつある。トランスカルチャーの経験はむしろ、複数の文化を外側から見聞するのではなく、それらを同時に内側から生き抜くことによって、個人が自らのアイデンティティを問い直さざるをえないような状況を生み出す。いわば、一つ以上の文化コミュニティに言語を通して深く根付くという経験を持つからこそ、それらのいずれへの帰属によっても自らが完全には定義されえないという意識を個人が抱くのである。この意味において、「文化横断」(transculturation)とは、「新しいコードを獲得しはするが、それにともなって以前のコードを失ったわけではない状態」(T.トドロフ)にほかならない。文化の共同体的側面を安易に捨象する平板なコスモポリタニズムでもなく、まばゆい文化的多様性への無条件的な礼賛でもないトランスカルチャーは、この世界における人間のあり方として、独自の領域と考察対象をなす。この文化横断が人間主体に対して持つ意味を、本講義は特に人文学の観点から探究する。
Mobile network becomes an indispensable communication infrastructure not only for cellar phone service but also for emerging machine to machine communications including smart grid system. The understanding of mobile network requires the fundamental wireless communication technology, international standardization
and radio regulations. In this course, we learn those topics with concrete case studies.
ITの飛躍的な発展によって、21世紀の学習は「学習環境論」という新しい研究分野を生み出した。そして現在COVID-19の影響下、我々の日常生活を含めた教育環境全体の大きな構造変化が起こりつつある。教室内でのフォーマルラーニングと教室外でのインフォーマルラーニングが連動して自律学習環境を構築する従来の学習環境構造は、今や大きな転換期の途上にあるといえよう。「学習環境論」は、認知科学、脳科学、文化・コミュニケーションなどさまざまな専門分野との接点を持っている。またグローバリゼーションと教育、一貫教育・個別自律学習、状況学習など、新しい視点での教育・学習研究が進む中、「環境デザイン」という視点でも重要度を増している。本講義では、この重大な転換期に向けて、教育に携わる人々とテクノロジーを提供する人々とのコラボレーション、学習者のニーズへの洞察、新しい学習スタイルに効果的なコンテンツの開発、また新たな学習スタイルへの認識など、幅広い知識と実践力を備えた人材を育てることを目的に、教員4名がそれぞれのフィールドにおける研究を踏まえてIT利用の学習環境を論じ、学生による学習環境への斬新な提案を求める。理論と実践を通して新しい学習環境構築に創造力を発揮してもらいたい。
Various remote sensing technologies have been applied for the acquisition of environmental informations using various sensors mounted on satellites, manned aircraft, unmanned aerial vehicles (UAV), etc. In recent years the development has been remarkable, where its field expands from global environment measurements even up to the development of automatic driving vehicles. The activities can be found at various occasions. In this course, we consider the keywords such as remote sensing, photogrammetry, GIS (geographical information system), UAV and so forth, for introducing its fundamental knowledge of the technologies and its techniques to understand how to collect the environmental data, and how to analyze them, by participating through lectures and numbers of training's.
さまざまな測定技術の発達により、生命科学はデータ駆動型の学問へと変革した。その中心となるのが、遺伝情報である。生物の本質の1つが、DNAに書かれた遺伝情報を持つことであり、この遺伝情報の解析、すなわちゲノム解析こそが、バイオインフォマティクスの中心課題である。よって、バイオインフォマティクスの課題の多くは、この遺伝情報たる「配列」をどのように情報学的に扱うか、という課題に置き換えることができる。本授業では、配列の検索・比較・アセンブル・変異の検出・定量などの側面から、代表的なツールやアルゴリズムを紹介し、実際にこれらを使用しながらバイオインフォマティクス・ゲノム解析の基礎を習得する。
法律や契約、判例といった「法」は社会の重要なインフラあるいはOSであり、産業や文化にも大きな影響を与えます。特に社会変化が激しいと言われる近年においては、これらの法の解釈に「ゆらぎ」が生じており、法をどのように解釈し、どうデザインするか、という視点を持つことが、産業や文化の促進においてますます重要になってきているように思われます。
本講義では、法律や契約、判例といった法が、いかに日本や諸外国の産業・文化に影響を与えてきたのか、そして今後寄与できるのか、ということを様々な事例を通して探求していきます。特に、講師が提唱している「リーガルデザイン」という概念を梃子に、既存の事業、サービス、表現等を法的観点から分析・検討することで、既存の事業経営、産業・文化政策等にこれまでなかった視点を見出すことができないか、という新しい試みです。政策・経営等を「リーガルデザイン」し、日本の政策・経営等をアップデートしていく視点の滋養と、そのような視点を持った人材の育成を目標とします。
Objective of this course is to obtain fundamental knowledge on information security to equip with skills to build secure system in business environment.
This course provides fundamental knowledge and skills of information security which widely required for practice and design of Information Technology. This include technology, management, legal issues, certification and privacy issues etc. The newest trends on techniques used by attackers and their countermeasures are to be covered. This course is intended to comply with standardized body of knowledge in information security and students can be prepared for certification such as "information security specialist" or CISSP. Expect students who seek carrier as information technology/information security manager in organizations, consultants, researchers etc.
Study the operation technology of the Internet. You have used the Internet, of course. There are so many applications and those applications are very useful. However, the technologies to support the Internet is not so well known, especially operation technologies. In this class, we study technologies to support the Internet, a way to set up and operate a small network, and so on.
The Internet becomes a social infrastructure in the last 20 years. On the other hand, only specialists know the details of the Internet technology. The goal of this class is that you learn the concept of Internet, how to work using the Internet. The architecture of the Internet is very simple. The simplicity is the most important point to be base of various system.
We have entered the late Moore's Law period of computer architecture, as shown by the latest multicore microprocessors. From this point forward, computer design must concentrate on parallel processing, data transfer, and heat management as especially important factors. Studying modern microprocessor design, we will see where performance is created in computer systems, including:
Digital arithmetic
Amdahl's Law
Moore's Law
processor performance
caching
pipelining
error detection and correction
Note: Students will be expected to understand at least one programming language as part of the course.
我々人間の行動は、時々刻々と変化する身体外部・内部の環境に関するさまざまな情報が、感覚神経を介して脳や脊髄といった中枢神経系へフィードバックされ、ここで処理・統合されることにより巧みに調整されています。また脳の関与なしに起こる不随意運動(反射)にも感覚系は密接に関与しており、これにより我々は様々な危険を無意識的に回避しています。このように、各種感覚機能は我々が安全かつ快適に生活するうえでなくてはならない重要な要素であり、これに関する理解を深めることは人間の行動の本質的な理解につながります。
本講義では、人間を入力・出力を伴う「情報系」として捉え、身体内外の情報が感覚システムを介してどのように検知され、どのように中枢神経系で処理されるかという感覚の生理、およびそこからどのようなメンタルプロセスを経て行動が決定されるのかという感覚の心理について学びます。時間の制約上、本講義では主に視覚系と体性感覚系(皮膚・筋・関節などの身体の感覚)に重点をおきます。
本授業では、社会の問題解決につながるような新しい事業を創造するための具体的方策について学びます。特にソーシャルビジネスの立ち上げなどに関心のある方々を対象としています。最終成果として、授業での議論を参考にしながら、SFCキャンパス周辺「健康と文化の森地区(遠藤地区)」の課題解決につながる、事業性と社会性を両立できるような事業アイディアを作成し、発表してもらいます。
本授業は、原則としてゲストディスカッションも含めて、全ての授業をオンラインで実施する計画です。
授業では、さまざまなテーマを設定し、講義だけにとどまらず、ビジネススクール流のケースディスカッション、慶應義塾にゆかりのあるスペシャル・ゲストによる講演や議論などをバランスよく取り入れ、SFCらしい刺激的な授業を心がけます。これらの相互作用によって事業創造において大切な問題発見・解決能力、積極的な行動力などを育むことを目指します。この授業での学びが皆さんの研究プロジェクトの実践に、ひいてはSFCキャンパス周辺の賑わいの創出に役立つことを心から願っています。(4月6日更新)
地理学とは、地表上の空間における自然と人間の諸活動を対象とする学問である。情報通信技術の進歩により、様々な地理情報はインターネット上で容易に入手することが可能となった。スマートフォンなどでインターネットに常時接続ができる環境にあるため、地理情報を暗記することは必ずしも必要ではない。今日、我々に求められているのは、地理情報の活用法を身につけることである。だが、高校で地理を履修しない学生が多いため、それらを十分に活用出来ていないのが現状である。本講義では、文字情報をはじめとして、地図や写真、映像など、様々な地理情報を伝達するメディアについて講じる。
生命科学にとって20世紀は“分子”の世紀でした.19世紀終盤にメンデルによって遺伝現象の説明がなされ,エイブリーによって遺伝子がDNAであることが突き止められ,ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見するに至り,20世紀後半の生命科学は「分子・細胞の探求」へと強力に方向づけられました.基礎分子生物学1〜4では,現代生命科学を把握するために欠かすことのできない分子細胞生物学の知識を身につけます.授業は,受動的に講義を聞くのではなく,能動的に問題を解く演習を中心に実施します.
基礎分子生物学4では,教科書「Essential細胞生物学」の第16~20章を学びます.
SFCのデータサイエンス科目を履修するための数学基礎学力を養うための講座です。
高校数学の数学I、II、数学A、Bを復習するとともに数学IIIや数学Cの内容にも触れます。中間試験に合格すれば、この科目の履修はそこで終了です。次のデータサイエンスIの科目の履修に進めます。数学アレルギーがあるや数学から遠ざかっていた学生も楽しく履修することによって、数学への興味を再び持つことを期待しています。
SFCのデータサイエンス科目を履修するための数学基礎学力を養うための講座です。
高校数学の数学I、II、数学A、Bを復習するとともに数学IIIや数学Cの内容にも触れます。中間試験に合格すれば、この科目の履修はそこで終了です。次のデータサイエンスIの科目の履修に進めます。数学アレルギーがあるや数学から遠ざかっていた学生も楽しく履修することによって、数学への興味を再び持つことを期待しています。
生命科学にとって20世紀は“分子”の世紀でした.19世紀終盤にメンデルによって遺伝現象の説明がなされ,エイブリーによって遺伝子がDNAであることが突き止められ,ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見するに至り,20世紀後半の生命科学は「分子・細胞の探求」へと強力に方向づけられました.基礎分子生物学1〜4では,現代生命科学を把握するために欠かすことのできない分子細胞生物学の知識を身につけます.
基礎分子生物学3では,教科書「Essential細胞生物学」の第11~15章を学びます.
生命科学にとって20世紀は“分子”の世紀でした。19世紀終盤にメンデルによって遺伝現象の説明がなされ、エイブリーによって遺伝子がDNAであることが突き止められ、ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見するに至り、20世紀後半の生命科学は「分子・細胞の探求」へと強力に方向づけられました。基礎分子生物学1〜4では、現代生命科学を把握するために欠かすことのできない分子細胞生物学の知識を身につけます。授業は、受動的に講義を聞くのではなく、能動的に問題を解く演習を中心に実施します。
基礎分子生物学2では、複製、修復、組換え、転写、翻訳といった細胞による遺伝情報の処理、また、それらを明らかにするための遺伝子工学技術について学びます。
生命科学にとって20世紀は“分子”の世紀でした。19世紀終盤にメンデルによって遺伝現象の説明がなされ、エイブリーによって遺伝子がDNAであることが突き止められ、ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見するに至り、20世紀後半の生命科学は「分子・細胞の探求」へと強力に方向づけられました。基礎分子生物学1〜4では、現代生命科学を把握するために欠かすことのできない分子細胞生物学の知識を身につけます。授業は、受動的に講義を聞くのではなく、能動的に問題を解く演習を中心に実施します。 基礎分子生物学1はその最初のパートとなります。
人工知能は、これからの社会に大きな影響を与えると考えられます。人工知能の能力や限界を理解するためには、まずその基盤となるコンピュータについて理解することが必要です。
この科目の前半では、SFCの中でコンピュータとネットワークを活用していくための基礎知識を学びます。後半では、コンピュータを使いこなすために必要となるプログラミングの技術を学びます。
なお、「情報基礎2」では、この科目の内容を基礎として、さらに進んだプログラミング技術を学びます。
前期の遺伝子工学実習が休講となったため、秋季遺伝子解析実習は前期実習で行うはずであった内容を含める。そのため、分子生物学実験の基礎の基礎から、DNA抽出、RNA抽出、タンパク質抽出とその解析方法を広く解説する。
生命科学の研究を行うために必要な実験の基礎を習得する。具体的には、微生物(大腸菌)の培養、DNAの抽出と定量、タンパク質の電気泳動と定量を実習し、遺伝子工学とタンパク質実験においてコアとなる基礎技術を習得する。
人間のパーソナリティとはなにか、 それがどのように発達するのかについて、 精神分析的発達理論を中心にして、フロイトから現代の乳幼児研究まで、代表的な研究者の理論を概説します。さらに発達の障害がどのような精神病理につながるのかを、自閉性障害、児童虐待を例に考察します。さらに、レポート作成を通して、自分自身のパーソナリティの成り立ちについても、理解を深めることを目指します。
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