
この講座を『2050年のメディア』と名付けます。
日本のメディアが大きく変わろうとしています。慶應の総合政策学部と環境情報学部は、工学を専門とする講義と文科系科目を専門とする講義が共存する日本でも珍しい学部です。エンジニアリングも学ぶあなたたちがもし、日本のメディアの経営者となったとしたら、どのように今後30年を見据えて事業を展開していくでしょう。また、どんなタイプのメディアを起業していくでしょう。本講義は、具体的なメディア企業を題材に、企業を変える技術革新をおさえつつ、どのような方向にメディアの未来はあるかを、調査や取材も交えて明らかにしていくものです。
調査、取材にあたっては、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した数々のノンフィクションを手がけた編集者でもある私が、その方法についても教えながら講義を進めていきます。自分の専門を実社会の中でどのように活かしたらよいか、考えてみたい人を歓迎します。
オンラインかオフラインかについては、コロナウイルスの広がりかたを見て柔軟に考えていきたいと思います。最初の三週は、5限に、3班ずつのチュータリングがあり、ここで、取材先等の相談をします。このチュータリングは、キャンパス(タウ館)で行うことにし、授業自体は基本、オンラインでと考えています。ただ、最終の発表二回は、キャンパスでと考えています。