観察の技法は、特定の企業や現場だけがもつ固有のものではなく、あらゆる現場に敷衍できる汎用的なものといえます。本授業では、既にデザインされたものを一意的に観察するのではなく、観察対象との関わり方を思索し、観察の手立てを自らでつくり出し、得られた知見を他者に伝えるための素材を即興で創る/描く技術を修得することを目指します。 演習課題を通じて、“デザイン”のプロセスに潜む関係性や構造への理解を深め、現代の技術とデザインが抱える諸問題の所在を問い直し、発想のあり方や社会との関わり方、モノのつくり方を探究していきます。