
本講義は政治権力を中心として見た現代中国政治史を論じます。中国という国をかたちづくっている中国共産党による一党支配という政治権力が、どの様に形成され、どの様な発展の経路をたどってきたのか、その特質を明らかにします。そして共産党による一党体制が持続することができた要因を考えます。中国が隣国であることは、日本という国をかたちづくる重要な要素の一つといえます。本講義は、中国政治外交への理解を深める機会であるとともに、国力を増大化させて「大国」意識を強めている中国に対して如何に向き合うのか、という日本外交と東アジア国際政治を考えるための基礎を学ぶ機会ともいえます。