21世紀を迎えた現在、アイヌ語は表立って日常生活の言語として使われることはなくなってしまいました。しかし、アイヌ語の知識や記憶をもつ人は数多く残っており、新しくアイヌ語を学びなおそうとする若いアイヌの人も増えつつあります。この授業はアイヌ語とアイヌの人々の歴史・文化・現在について考えていきます。慶應SFCは、日本国内でもアイヌ語とアイヌ文化を勉強することのできる、数少ない場所の一つです。アイヌ語とアイヌの文化と歴史の知識を身につけることは、日本社会における多言語性と多文化性へと目を向けることへとつながり、また我々の最も身近なはずの隣人とどのような関係を結ぶかを再考することを可能にしてくれます。
(注意:この科目は2020年度は英語でGIGA科目として開講され、2021年度は日本語で開講されます。授業は英語で行われますが、質疑などを日本語で行うことは許容されます。)