コンピュータのプロセッサやディスク・システム・アプリケーションは,膨大な情報を正確に記憶・比較することを実現してきている.今後コンピュータに,意味的な記憶・比較・情報発信する機能を構築することはビッグデータ・環境モニタリングデータ・医療データ・教育システム(多言語データ)等,膨大データの未知の意味的な関連性を発見するために,極めて重要な研究分野である.技術的には,世界レベルでの分析・可視化システムの実現により未知の事象を発見すること,また,社会的にはこれらの事象を地域・自治体等の意思決定支援として反映することが期待されている.
本アカデミックプロジェクト“ノーベル・コンピューティング”においては,環境・人・システム(機器)が有し,発信する情報について,意味(文脈・意図等)を手がかりとして,適切で必要な情報を獲得するための方法(システム・アルゴリズム・メソドロジー)構築すること,および,これらの情報の源となる事象についての新しい情報取得・計測・予測・発信・分野融合を対象とした研究を推進する.
主に下記の主要テーマ群を軸とし,関連分野の進展により適切なテーマを追加する. 1)意味的環境モニタリング・分析・可視化システムの構築 2)クロスカルチュラルコンピューティングシステムの構築 3)脳科学・生命科学とAIコンピューティング融合分野に関する研究 4)人間の身体変化モニタリングの時系列分析・可視化AIシステム 5)教育システム(外国語教育)への応用と実証的運用、運用能力の評価分析に関する研究