日本は世界に例をみない高スピードで少子・高齢化が進んでいる。就労者人口の減少は、経済成長の足かせ要因となる一方で、高齢者人口の増加は、社会保障給付費増大の要因となっている。本授業では、そもそも社会保障制度とは何かという素朴な問いから始め、現在の諸制度に関する基礎知識、歴史を学んだ上で、未来志向の社会保障のあり方を検討する。履修者には、現行制度の成り立ちを理解した上で、制度ありきではなく、社会問題の解決と言う視点から社会保障制度のあり方を考える機会を提供したい。