(1) 刑法は、刑罰という法効果とその発動ルール(犯罪成立要件)を規定します。いっぱんに、すべての犯罪に共通する要素を抽出して体系的に整序して講じる刑法総論と、各犯罪類型の特色と成立要件を検討する刑法各論とに分けて講じられています。刑法総論と各論の基本を理解します。
(2) 広い意味での刑事法の理解を深めていただくために、
(a)犯罪白書を参照し、犯罪の動向、その対策、刑事手続の全体像をつかみます。
(b)裁判に向けて準備された(公訴を提起するためにまとめられた)事件記録を読みます。
(c)最高裁判所刑事判例集に搭載された判例を一審から読んでまとめていただきます。
(3) 裁判傍聴、処遇施設(刑務所、少年院)、検察庁、弁護士事務所訪問をこれまで行ってきました。が、現在の状況から適いません。そこで去年に続き、刑事司法の国際会議に合わせて開催を予定された「国際司法『代替(裏)』コングレス」を視聴しその概要と課題を理解していただくグループワークを組み込ます。