
企業は自らの財政状態、経営成績等を明らかにするために財務諸表を外部に公表している。財務諸表は、企業の過去と現在の状態を明らかにし、利害関係者が意思決定を行ううえで有用な情報を提供する。しかしながら、財務諸表がいくら有用な情報を含んでいても、利用者が適切に理解できなければ意味がない。本講義の目的は、学生が基本的な分析的手法を習得・理解し、財務諸表から企業の全体像を読み解く力を養うことである。分析力・理解力は教員の説明を聞くだけでは身につかない。また、財務諸表分析に唯一の解は存在しない。そのため、できるだけ多くの企業等の財務諸表を学生自らが分析する演習形式の授業を行う。