
「法的三段論法」に則った論述力の涵養、民法の基本的な体系の会得、そして条文の読解力を身につけることを目的とします。司法試験または司法試験予備試験の「民法」の過去問を素材として、最初に論述を試みた後、民法の体系的理解や条文の読み方、使い方を実践的に訓練していきます。司法試験、予備試験、ロースクール入学試験、国家公務員試験といった法律系試験の受験を志す学生を主たる対象としてますが、ビジネスで通用する法的な素養を磨きたい希望者も歓迎いたします。文章を書く力、論述する力を磨きたい人のみ履修してください。
目標は条文を「読める」&「使える」ようになること。「条文を」「事実に」「適用する」という法的三段論法を身に付け、論述力を磨くことを目的として、条文を読み解いていきます。想像力を働かせて、論理的思考力を使い、具体的な事例を想定して、条文の世界を広げていきましょう。その過程で条文を分解し、分析し、解剖することによって、深く読み取る術を身につけるのと並行して民法の体系を組み立てていき、事案に対して適切な条文を適用して問題を解決できる能力を磨きます。それが他のすべての法律を読み解く力にもつながります。論述力を涵養しながら、民法の価値観とそれが描く世界観を共有し、壮大な民法の世界を味わっていきましょう。