
フランス語のリスニング力を養い、政治、環境、文化に関するフランス語表現を習得、さらに分野に応じた翻訳のスキルを学ぶことを目的とした授業です。具体的には、インターネットで配信されるフランス語のニュース、インタビューなど生の映像や音声を聞いて、内容の把握、全体の聞き取りを行います。さらに、フランス語の技術力をアップさせるために、シャドーイングを取り入れ、前回行ったリスニングからいくつか文章を抜粋して暗唱を行います。教材は主として時事問題を扱うものが中心となりますので、フランス語の知識のみならず、現代社会の問題にも興味を持つことが望ましいです。
翻訳は、ただフランス語を日本語に訳すだけでなく、誰に何をどのように伝えるかを考え、それに応じて情報を加えたり、逆に削ったり、日本語の文体を選択しながら行います。つまり、ここでの翻訳とは、原文に忠実であることよりもむしろ受信者を設定しながら情報を再構築していくことを意味します。したがって、翻訳に際しては、フランス語力よりもむしろ日本語力が重要になります。