
「いまどき」の社会学
未定であるが、例年では、一期は社会学や哲学の古典文献を読み、一期は近代日本について講義ないし文献購読を行っている。
2010年代を中心に、近年の社会学の文献を読む。近年の潮流は、方法論的には統計分析とフィールド調査が多く、テーマ的には格差やマイノリティ、右派的ナショナリズムなどが多い。これらは社会的関心に沿ったもので、ある意味で「読みやすい」文献も多い。ただしLGBTなどを対象としたクイア理論、社会運動論などを中心に、哲学や構築主義を踏まえた理論的研究も存在する。
こうした近年の社会学文献を、一週に一冊ずつ読み、討論していく。毎回一人の受講者に20~30分程度の報告と論点提起をしてもらったうえで、担当者の追加の講義を行い、受講者がみな討議する。 担当者の「現代社会理論」を読んでいれば内容は読解可能であり、また読みやすい本が多いので、全員が課題図書を読了していることを前提に、受講者相互のディスカッションや教員との質疑応答を重視していきたい。