
健康の社会的決定要因への取り組み
未定
健康の社会的要因(Social Determinants of Health=SDH)とは、個人や集団の健康状態に違いをもたらす様々な社会的・経済的な状況のことである。SDHのエビデンスが次々と示される中、様々な生きづらさを抱える人々に目を向け、社会的ストレス等を含め彼らが抱える課題を解決することが以前にも増して求められている。この研究会では、人が健やかで幸せな状態(Wellbeing)になれるためのコミュニティのあり方を考えたり、包摂社会(inclusive society)の実現に向けた実践を志向する人が、切磋琢磨しながら議論する場である。
このシラバスを書いている時点では、2021年度秋学期に課外活動ができるか見通しが立たない部分もあるが、履修者が関心あるテーマについてグループ毎に議論を深めながら可能であればフィールドに出ることも検討している。
これまでの研究会では、具体的な課題例として、メンタルヘルス、性とジェンダー、終末期のあり方、子育てをめぐる課題といったテーマで、グループに分かれて課題を深堀りした。
このテーマ以外にも、ポストコロナ社会においてのコミュニティのあり方やつながり方を考えたい人や、地域、学校、職場におけるこれからのヘルスプロモーション活動、アートを通した健康への仕掛けづくり、楽しく学べる健康教育プログラムや教材の作成、地域の居場所づくり等への関心がある方も歓迎する。
老若男女、健康な人も病める人も、障害のある人もない人も、あらゆる人が健やかに暮らせる包摂社会を志向する人、仲間と何かを作り上げたい人、自分のスキルを世の中に生かしたい人といった多様な人材を歓迎する。