
環境に対する国際制度作りには、国際交渉が不可欠である。この科目では、環境問題を解決するにあたって直面する様々な課題や問題、あるいは解決に必要な方法論やスキルを交渉を通じて実践的に学んでいく。
本科目では5種類の交渉シミュレーションを実践する。1対1の交渉から始まり、最後は合意文書作成交渉まで、多様な形態の交渉を実施する。履修者はグループを組んでシミュレーションを行ってもらい、その次の回では実施したシミュレーションのレビューを行いながら、必要な知識を獲得していく。
本講義で扱うシミュレーションは環境に関する国際レジーム形成過程における国際交渉を想定しているものだが、現実には国内の環境問題解決過程でも、またその他の課題についても、社会の多様なところで交渉は行われている。したがって、本科目で得られた知識は社会的合意形成の様々な場面に適用・応用可能なものである。