
ヘルスケアシステムデザイン
社会基盤は、盤石な財政基盤の上にある。加えて、その社会基盤を活用する個人は、社会の最小単位である家族に属している。ICT技術の発展と共に大規模な社会基盤から最小単位の社会基盤へと展開していくことが可能となった現代において、健康※な「状態」で営まれる日常生活から社会基盤技術を考える。 (※「健康」とは、意識することなく日常生活を送ることのできる状態のこと。)
あらゆる日常生活は、人体の細胞レベルの変化の総称としての「状態」に紐付けられ、その生活が、家庭、社会、国を構成している。すなわち、常にミクロからマクロまで考えを行き来し、個別最適化を図りながらの全体最適化とは何かを考えるトレーニングを行い続けることで俯瞰する能力、多次元的にシステムをデザインする能力を開発し、次世代のヘルスケアシステムが何かを論じ、世代を超えたsustainableなエコシステムを考え、ビジネスモデルを創造する力を身につけることを目指す。
具体的なヘルスケアシステム、次世代を見据えた金融・保険システム、日常的に使われるアプリ、システム間での情報流通による異常検出など多種多様なプロジェクトから成り立ち、技術・システム開発、データ分析、データ構造設計、ビジネスモデル設計、知財戦略等に直接関わることになる。これらは総て人の命に直結する事業に関わる研究であるため、本気で取り組まねばならない。必ずや貴君達の将来に役立つ、取り組み姿勢と考え方の基礎が身につくはずである。
本研究会は、実践的な「アントレプレナーシップと経営」と連携して進めて行くので、履修生は両コースを1セットとして履修することを薦める。