
都市や地方地域の様相は様々な要因で変化し、それに伴いその空間も変容する。本講義では、都市空間や地方地域の変容がどのような力学の下で起るのか、その時にどのような条件を考慮に入れ、何を目標としてその再生を行われなければならないか、を具体的な都市再開発や地方再生の事例を挙げながら考察する。
本講座では、都市や地方が直面する様々な問題に向き合うための再設計について講義を行う。日本の都市の歴史を日本固有の生活共同体(「町」)から考証し、社会の成立ちと都市の形との関わりを探る。そして近年都市が直面する諸問題(パンデミック、震災、貧困、テロなど)を社会・文化・経済的側面から考え、そしてそれらが物理的な都市建築空間にどう反映されるかを事例研究から探る。
具体的な都市再設計事例として、アメリカ・ヨーロッパの諸都市におけるコロナの影響、東北復興、都市の密集地域と地方地域の再生、シリア難民問題、アフリカ都市再生などを挙げる。
3時限目に講義を行い、4時限目はそれについて議論を行う。