
本講義のテーマは「コミュニケーションのための文法分析」です。ベーシック1からインテンシブ4まで履修した文法のいくつかの項目を、語用の視点から分析しなおすクラスです。文法の形式(forma)を学習するのではなく、コミュニケーションの意図がまずあり、その意図を正しく伝えるために文法用法(uso)がどのように関連しているのかを理解することが目的です。
分析の単位は文(主語+動詞)ですが、文そのものの構造分析にとどまらず、文の周辺情報(コンテクスト、発話者、受信者、メッセージ)の枠組みを用い、その文を発話している発話者の意図(intención comunicativa)や受信者がどのようにそのメッセージを受け取る可能性があるかにも考えをめぐらせながら、分析していきましょう。