
本授業はSFCらしさを最大限に発揮した実践的なデジタルデザインの演習科目である。 建築や都市のデザインを扱う環境の中で3次元の立体データが総合的で広範囲な情報ツールになったことが、結果としてデザインの思考方法から物質的構築の方法、そして完成後の利用の方法などの様々なプロセスに影響を与えつつある。そして、より複雑な立体的空間構造の視覚的検討が可能になっただけでなく、様々な環境要因についてのシミュレーションや、デジタル制御の製造加工技術と連携した新しい構築方法、アルゴリズムを用いてコンピュータにデザインの可能性を提示させる手法、環境や利用の変化をセンシングして適応する技術などが登場しているからだ。この設計スタジオ課題では、こうしたコンピューテーショナルなデザインによる建築が持つ実践的な可能性を理解し、その具体的な手法を習得する事が目的である。