
オーラル・ヒストリー―「聞く力」で未知を拓く―
春学期は文献輪読とディスカッションを通じて基礎的な理解と聴く力を深めることに注力し、夏合宿、秋学期からのメンバーそれぞれの関心に沿ったテーマで研究・プロジェクトにつなげていきます。
この研究会のテーマは「聞く」こと、もしくは「聴く」ことです。これまで研究の材料とされてきた文字資料や数字のデータは、どこか硬く、乾いていて、物足りなく感じたことがないでしょうか。とりわけ人を相手とする研究では、人の温度を感じるようなものが欲しくなるのは至極あたりまえのことに思えます。そこで「語る」「聞く」という。とても単純でありながらコミュニケーションを基調とした実感のある作業を通じて、研究を、そして未知を切り拓くことを考え、実践していく研究会をはじめました。