
この授業は、建築・都市・ランドスケープなどを総合した環境デザインの演習スタジオである。
人が生活するためには建築が必要である。建築は人工の工作物であるが、人間の生活は様々な意味で自然と深い関わりを持っている。人間はそもそも自然の一部であり自然に親しむ事は人間の基本的欲求ともいえる。その一方で自然は時に生命を脅かすほど荒々しい姿も見せる。自然の厳しい側面から人間の生活を護りながら、同時に自然の恵みを享受し、心から楽しむための工夫が建築の根源的な役割といえるだろう。
履修生は、特定の地域を対象とし、オープンデータや情報技術を駆使しながら地域の状況を分析したうえで、与えられたテーマや問題に対するデザインを提示することで対象地域の新しい風景像を描く課題に取り組む。それによって、自然と人間の関係を構築する環境デザインの理念を理解し技能を身につける事が授業の目的である。