
世の中には様々な社会問題があります(虐待、貧困、戦争など)。これに対し政府は様々な分野で政策を展開しています(教育、地域再生、医療、福祉、海外経済協力など)。社会問題側からみても(需要側)、政府の仕事の側からみても(供給側)、公共政策の領域は多岐にわたります。この授業ではそこで政府(政治、行政)、民間セクター(NPO,社会企業など)、個々人(国民、住民)が果たす役割と手法(規制、誘導、支援など)、それらの意義、限界、課題、課題の打開策を考えます。また政策の形成過程や評価、修正のプロセスについて考えます。なお具体的には、①個別の政策の課題の本質を理解すること(医療、教育、地域再生、大都市問題など)、②マスコミ情報や政治家・政府の公式コメントの背後に潜む真の「利害対立」「政策と現象の悪循環」等の構造を洞察し、課題解決の手法を考えること、を目指します。