
国際開発論では、国連のミレニアム開発目標のうち、特に、人的資本開発にかかる当ピックを中心に取り上げ、議論する。具体的には、初等教育の普及、女性の地位向上、幼児死亡率や就学前児童の健康などについて、今後の開発政策の方向性を考えるうえで、必要な知識や手法を身に着けることを目標とする。
この講義では(1)人的資本開発に関して、現在、開発援助機関(国連や世界銀行など)が抱える実践的な問題を明らかにし、(2)そうした問題について、これまで社会科学がどのような理論やエビデンスを提供してきたかの変遷について振り返る。(3)そして、今後の人的資本開発政策をどのように展開していくべきかについて議論を深める。