この講義の目的は、人権やデモクラシーといった主要な価値が定着し始めた近代において、政治哲学がどのような争点をめぐって議論してきたのかという点を理解することである。また、政治哲学と結びつきの強い倫理学に関わる事項も取り上げる。講義の全体は4部構成(1.権利、2.国家、3.自由、4.道徳)となっており、前半の2部では政治哲学に、後半の2部では倫理学におもに関わる問題を扱う。