入門レベルのミクロ経済学の講義を行う。まず消費者・家計を概観し、需要曲線を導出する。その後,供給曲線を導入して市場機構がどのように機能するのかを考え,厚生基準に基づいて均衡について考察する。さらに,単純な需要供給モデルでは考慮されない外部性についても学ぶ。こののち,企業行動と産業組織,特に生産の費用と独占について考える。最後に資本市場と労働市場という,要素市場について学ぶ。簡単な数学を必要とするが,講義では直観的理解に訴えるよう心掛けるつもりである。