
■ 本講座の位置づけ
何らかの事業を起こすにしろ、会社に入るにしろここから先の時代においてデータドリブンな分析力、問題解決力、データ利活用に対する皮膚感覚的な理解は不可欠である。
本講座は、高校1-2年程度の数学の知識、スキル、Excelで基本的なことができる程度の素養はあるが、データ分析、データの利活用についてさして経験のあるわけではない人に対して、データの大切さと力、分析の楽しさを実感してもらうことを通じ、現代社会を生き抜くため最低限、基礎となるデータリテラシー、データで考える力を身につけてもらうことを目指す。
授業は可能な限り双方向で行います。毎回の宿題の復習や、週1回のアンケートでいただいた質問への回答など、かなりの時間を投入します。
■ 身につけてもらうことを目指す技能
- データ社会に対するパースペクティブ
- 各種関連バズワードの適切な理解
- データの意味合いを理解するための基礎となる力
- データに騙されないようになるための基礎となる力
- 数字のハンドリング力、数量的分析力
- 基本的な問題解決能力
- 情報処理、基礎プログラミング力
■ 期待成果
- データって面白い、分析はスゴイ、と知る
- サイエンスおよび分析的思考、データリテラシーの実戦的な基本を身につける
- 世の中のデータ関連のニュースを聞いても、何らかの意味合いがわかるようになる
■ 利用ツール
- Excel(必須)
- Powerpoint(任意だが使えることが望ましい)
- MySQL (任意)
- R (任意)
- Python (任意)
■(参考)これまでの履修者の声(抜粋)
「もっとはやくこのような素晴らしい授業と出会いたかったです」
「データ分析は奥が深く、ついていくのに必至でした。とはいえSFCのどの講座よりも熱く面白い授業であったことは間違いなかったです」
「散々苦しみましたが、苦しめば苦しむほど見えるものがあって楽しかったです」
「大学に入って一番成長できたと感じることのできる講義でした」
「データへの考え方が、根本的に変わりました」
「今学期1番楽しみにしていた授業でしたが、その期待をはるかに上回る内容でとても満足しています」
「今期一番面白かった授業のひとつです。講義の部分も演習の部分も面白く、これから役に立つものばかりで楽しかったです」
「本当に疲れた講義だったけど、それ以上に一番成長できた半年だったと胸を張って言える」
「これは間違いなく1年生の春にデータサイエンス科目として全員が必修でとるべき内容の講義で、もっと早くこの講義が実現していれば…と思いました」
「全14回+補講をありがとうございました。課題は難しかったけど、毎回面⽩いことが聞けてとてもよかったです。データに対する姿勢が確実に変わりました」
「以前は、ツールの使い⽅方をマスターすることが重要だと思っていたが、授業を通して、それより、問題の捉え⽅など、より本質的なものを⾒極める思考が重要であることに気づきました。非常に、有意義な時間で、講義を楽しめました
「3年間の大学生活で最も刺激的な科目で、分析を仕事にするということを具体的に考えながら受講できました。ありがとうございました」
「これで授業が終わりだなんて悲しいです。アドバンスも取りたいです。今後もSFCでの授業よろしくお願いします!」
「時々サボってしまうこともありましたが、半年を通して⾃分がすごく我慢強く、課題に対して前向きになったような気がします。こんなに難しい課題を課されたことは今までにありませんでしたが、今までだったら諦めているような課題でも、安宅さんや他の⽅々の熱⼼な授業のおかげで最後まで諦めずに、苦戦しつつも秋学期を終えることができました。本当にありがとうございました」
「この授業は、他の大学では中々経験できない本当に貴重な体験をさせていただき、感謝してもしきれません。この授業と同じレベルの内容の深さをもつ授業はSFCにはほぼ皆無に等しく、今まで履修した中で群を抜いて得られるものが⼤きかった授業であると断言できます。一学期間、本当にありがとうございました」
「データ分析についてはある程度経験があったが、毎回の講義で気づかされることは⾮常に多かった」
「とても濃密な講義をありがとうございました!!データドリブンとは何か?その必要性は?などを⼤局的に解いた講義から、チャートや予測モデルの作成などの実習まで、インプットとアウトプットを両⽴して⾏うことができて、実践的でとても楽しく分析や問題解決といったことを学べました。今後もこれらの考え⽅を忘れず、20代で突き抜けられるよう頑張ります」
「毎回楽しい授業をありがとうございました。単にデータ分析をガリガリにおこなうと思っていたら、これまで知らなかったそもそも論についての話を伺える、実りの多いものになりました。ツールの使い⽅といったその場かぎりの知識では終わらない、より深い層の学びを得られたので、今後に活かしていきたいと思います」