
ソーシャルマーケティングの実践研究:社会イノベーションのプロダクト開発
主に、企業経営において、その理論や発想、手法を発展させてきたマーケティングであるが、現在、社会的領域や公共・非営利組織の活動領域においても、その理論や発想、手法が活用されるようになっている。例えば、非営利組織や行政、病院、学校などが活動する際に、その実現を目指す使命や価値を、より効果的・かつ効率的に実現できるよう、企業経営を通じて培われたマーケティングの思想やノウハウ、技術を活用することが行われ、また、営利企業の活動においても、「企業の社会的責任」「社会との価値共創」の観点から、企業活動を評価し、その持続的な活動基盤の構築が行われている。こういったマーケティングの動きは「ソーシャルマーケティング」と総称され、様々な実践と理論の蓄積が進んでいる。この特別研究プロジェクトでは、ソーシャルマーケティングの基本的なコンセプトや発想、手法、変遷などを学んだ学生が、協力関係にある行政機関や企業、社会福祉法人による支援のもと、様々な調査・研究・開発活動などを行いながら、具体的なプロダクト開発に取り組む。