シラバス

科目名研究会B (1)

授業概要

学部・研究科
総合政策・環境情報学部
登録番号
32118
科目ソート
A1102
科目名
研究会B
分野
研究プロジェクト科目
単位
2単位
開講年度・学期
2022 春学期
K-Number
FPE-CO-05003-211-88
研究会テーマ

ヘルスケアシステムデザイン

開講年度・学期
2022 春学期
曜日・時限
月 2限
授業教員名
矢作 尚久
実施形態
対面
授業で使う言語
日本語
開講場所
SFC
授業形態
※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
講義, グループワーク, 遠隔あり
GIGAサティフィケート対象
非対象
研究会・来期の研究プロジェクトのテーマ予定

詳細

講義概要

データサイエンスの世界では、データが生成されるプロセスを正確に把握し、同時にその深層を想像する能力と高い倫理観を要する。気象・金融・交通・物流・生活における各種センサー等のあらゆるデータは、人間の活動に紐付いている。人間の活動は、全てひとり一人の「脳と身体の状態」によって規定されている。しかしながら、データを扱う者たちが、そのデータが生成される背景、あるいはデータを紐付ける先、すなわち人間の「脳と身体の状態」に関して正しい医学的知識と正確な理解を持たぬため、導き出される解が人間の活動そのものに直結、特に健康医療分野において臨床現場に反映されたものは、皆無に近い。
本研究会では、先駆的な診断・治療支援技術開発や日常生活に溶け込むヘルスケアシステムの設計、次世代を見据えた金融の理論や保険システムの創出、日常的に使われるアプリの試作、システム間での情報流通による異常検出など多種多様なプロジェクトから成り立ち、数理モデルからの技術・システム開発、データ分析とその正しい解釈、データ構造の設計、ビジネスモデルの立案ならびに高度な知財戦略等に直接関わることになる。これらは総て人の命に直結する事業に関わる研究であるため、本気で取り組まねばならない。
プロジェクトを通して、あらゆる日常生活が、人体の細胞レベルの変化の総称としての「状態」に紐付けられ、その生活が、家庭、社会、国を構成していることを実感してもらいたい。すなわち、常にミクロからマクロまで自身の「思考」を往来させ、個別最適化を図りながらの全体最適化とは何かを考えるトレーニングを行い続けることで俯瞰する能力、多次元的にシステムを想像しデザインする能力を養い、次世代のヘルスケアシステムが何かを論じ、世代を超えたsustainableなエコシステムを考え、循環型のビジネスモデルを創造する力を身につけることを目指す。必ずや貴君達の将来に役立つ、取り組み姿勢と考え方の基礎が身につくはずである。
本研究会は、実践的な「アントレプレナーシップと経営」と連携して進めて行くので、履修生は両コースを1セットとして履修することを薦める。