
IoTやビッグデータといった、ネットワークを介してデータを収集し、計算資源を構築するサービスインフラが急速に普及している。これは近年クラウドと呼ばれていたネットワーキングとコンピューティングが融合されたインフラをさらに進化させたサービス形態であり、ネットワーク上に存在するソフトウェア部品や、ソフトウェアによって仮想化された計算資源を組み合わせて実現されている。
そこで本講義では、従来のネットワーク技術とコンピューティング技術の基礎をおさらいし、その知識を基に両分野にまたがって構築されるインフラの要素技術を習得する。具体的には、ネットワーキングとコンピューティングの両方で利用される仮想化技術と、ネットワークを介して呼び出されるAPIの概念を習得し、サービスを構築するにあたっての最適な設計を実現する設計論と技術の選択について実習を通じて学習する。実習を含む講義であるため、コンピュータの初歩的な利用知識と、ネットワークとOSに関する基礎的な知識を習得していることが前提となる。
本講義を通じて、これからのサービスインフラ構築に対応し、ICT技術を達成すべき目標のための武器として活用できる人材の育成を目指す。
■ 想定受講者 :
- ネットワークと計算機を利用したサービス構築に興味のある学生
- ソフトウェアを用いたサービスインフラ構築技術を習得したい学生
- これからのサービスの構築に関してその設計論を学びたい学生
- IoTでのデータ収集やビッグデータ解析の基盤を構築することに興味のある学生
- クラウドコンピューティングに興味のある学生
- ICT技術を利用して様々な分野の活性化を行うことに興味のある学生