
都市や地域、店舗や機械などから様々なスケールにまたがるデータを獲得し、そのデータを解析・処理した結果をユーザや住民、事業者や自治体に還元することで、そこに存在する課題を解決するとともに、それらの機能や性質を発展させることを目的として、それに必要な技術や制度を含めた技術的・経済的・社会的なエコシステムの確立を目指す。特に、IoTやAIを実践的に活用した課題解決を念頭に置き、それを諸科学横断的に分析するのが本プロジェクトの目的である。技術的には、AIを末端の機器内で動作させる知的エッジ技術や、センサデータを大規模に流通させる基盤技術、複数のデータストリームを統合的に処理して付加価値の高い情報を生産するデータ分析技術等が対象となる。経済的には、そうして生産させる情報の市場を介した流通を想定した時に、そもそもそうした市場を技術的に創出する方法や、情報の非対称性、情報の価格決定メカニズムなどが主な研究対象として想定される。これらの課題やテーマに即して、異なる修士研究会に属する学生や教員が互いの研究成果を共有しながら、社会での研究成果の実践を進める。