
「ものをつくる」ことは人間の本性ですが、行き過ぎた「工業(製造業)」は、地球を破壊し温暖化や気候変動を引き起こしてきました。
デジタルに代替できる部分はデジタル化を進めることで、地球への負荷を少なくすることはできますが、人間の生存のために「物質」を必要とする部分は、どうしてもゼロにはなりません。こうしたなかで、デジタルの力を応用しながら、「大量生産、大量消費、大量廃棄」の製造業から脱し、資源循環を基調とするあらたなものづくりへと転換するため、本講義では、まず世界的に勃興している「サーキュラーデザイン」の議論を学びます。さらに日本特有の文化や処理システムも視野にいれながら、新たな「デジタル駆動・資源循環社会」の概念を構想します。デジタル技術の良い部分を極限まで活用することで、地球環境に負荷をかけない新たな循環型ものづくりと高付加価値デザインが同時に達成できることと、その未来の可能性を追います。
本科目は、慶応義塾大学グローバルリサーチインスティチュート「環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター」と連携した内容です。
https://www.kgri.keio.ac.jp/project/2020/C20-09.html