
メタボローム情報処理技術の開発
CE-MSを中心とした分析装置から得られるメタボロームデータを効率よく処理し、代謝物質の正確な定性・定量を行うとともに、統計処理・生物学的解釈を効果的に行う情報処理技術の開発を行う。データ処理には、特にAIの技術を積極的に取り入れ、慶應義塾大学先端生命科学研究所に蓄積されたメタボロームデータを活用する。
メタボロミクスの基礎や既存のメタボローム情報処理技術を学んだ上で、現在のメタボロームデータが抱える問題(データに含まれるノイズ、ピーク抽出精度、複数サンプル間の同一ピークのマッチング精度、バッチ効果、再現性、他のオミクスデータとの統合方法、生物学的解釈、適切な計算用インフラストラクチャー・データベース等)を少しでも低減しうるような手法をソフトウェアとして実装する。参加者には、プログラミングの素養があることが望ましいが、メタボロミクスの経験は問わない。