
2020年以降、私たちはCovid19とそこから連鎖する様々な社会的な変化に直面しています。このウィルスは人と人の物理的な繋がりを介して感染を広め、人類がアナログ的に創作してきた様々な伝統、文化、システムにも影響を及ぼしています。
デジタル革命によって構築されてきた世界は、仮想的な繋がりをさらに強固にさせる中、メディア、バイオ、ナノ、AI、ロボット、宇宙など最先端技術は、刻々と変化する世界情勢と相互作用しながら、未知の世界へと私たちを誘います。
私たちは、このような劇的な変化に対して、どのような態度で向き合い、どのように自分のコンパスを持ち、新しい未来を生きてゆくのでしょうか。私たちは、従来型のメディア・ジャーナリズムでは共有できない、より立体的で学際的な体験型の議論の場が必要なのではないかと考えます。そこで、本講座では、未来を広く体験・議論する新たなメディア、場、システムとしてのArtistic Journalismを構想します。
人類は歴史の中で、様々な困難に対し、新しい芸術や技術の発明を通して未来を創造してきました。本講座では、オールトリア・リンツを拠点に構える、アルスエレクトロニカの活動を通して、本や新聞、オンラインメディアだけでは伝えきれない、新しい知への対話を創造し、それを未来への政策にどのように生かしてゆくか議論します。