
未来の組織を探究する
上記参照
「未来の組織を探究する」
インターネット、ブロックチェーン、デジタル・プラットフォーム、ビッグデータ・アナリティクス、AI等に象徴されるテクノロジーの進化は、現代の組織や経営に大きな影響をもたらし続けています。さらには技術の変化だけでなく、多様性/包摂/公正性/持続可能性/環境/ガバナンスなどの論点をはじめとした社会の側の変化も、組織および経営のあり方に変革を迫っています。清水たくみ研究会では、いかにしてテクノロジーや社会の変化が新たな組織/コラボレーション/イノベーション/働き方の可能性をもたらすかについて、最先端の学術知および実践知に基づきながら探究していきます。共進化する組織・テクノロジー・社会を理解し、自ら未来の組織のかたちを探究し/作り上げていくことを目指します。
本研究会は、「未来の組織」についてのフロンティアを本気で開拓します。より具体的なトピックをあげると、2022年度は、日本の上場企業を対象としたDXやハイブリッドワーク等に関する調査、自治体と連携したスマートシティ構想に関する調査、フリーランス協会と連携した新しい働き方に関する調査、言葉と組織の関係性に関する調査、web3の潮流に位置付けられる自律分散型組織(DAO)の可能性についての調査、などが挙げられます。これらテーマは世界中の企業・実務家および研究者が現在進行系で模索しており、まだ誰も正解を手に入れていません。未来からの留学生であるSFC生が取り組むに足る、本質的かつ未来志向の組織マネジメント課題を、皆さんと一緒に探究していきたいと思います。
上記テーマを探究するために、多面的なアプローチを実施します。複数のプロジェクトチームを立ち上げ、企業や外部の研究者とも連携しながら、実践的な課題解決プロジェクトと知のフロンティアを開拓する研究活動の両輪を回していきます。具体的に進行中の研究プロジェクトに関しては、研究会説明会等で詳細をご確認ください。また、自身の興味関心分野を研究会に持ち込んで、自身で新たなプロジェクトを立ち上げるという意欲を持ったメンバーも歓迎します(詳細は担当教員と相談。新規メンバーはまずは既存プロジェクトに所属し、意欲がある人は2期目以降に新規プロジェクト立ち上げを検討)。研究を進める上では、丹念なインタビューやフィールドワーク等の調査に基づく定性研究(case study)アプローチや、サーベイ調査や実験をもとにした定量研究アプローチなど、各研究会メンバー/チームの志向に合わせて用いていきます。
これらの大枠のテーマやアプローチを土台に、具体的なプロジェクトに関しては学生主体でクリエイティブに探求を進めていきます。特に、本研究会は2021年4月スタートでまだ2年目の新しい研究会であるため、皆さんが研究会の歴史を作り上げていくことになります。新しい研究会の立ち上げという野心的な試みに共感してくれるメンバーと一緒に、最高の研究会を作っていきたいと思います。