
中国語の社会言語学的研究
本研究会では、中国語に社会言語学的角度からアプローチします。社会言語学とは、言語を社会との関係から解明しようとする分野で、研究対象は、身近な言語現象から言語変異、多言語使用、言語継承、言語政策、言語サービスなど、多岐にわたります。
私自身がこれまでに取り組んできた/取り組んでいる研究テーマは、少数民族に対する言語政策、言語評価意識、言語使用意識、女性に対する呼称語の使用意識、長野県における言語サービス、中国語における「断り」のストラテジーなどです。また、社会言語能力の習得は、外国語教育でも重要な話題の一つとなっています。そのため、本研究会では、中国語教育に関する研究も一つの重要な課題として扱います。
本研究会は、以下の流れで運営します。
(1) 自身(あるいはチーム)が取り組むプロジェクトで扱うテーマに関係する文献の講読、批判的分析を行う。
(2) プロジェクトに分かれ、テーマを立案し、仮説を導出する。
(3) 仮説を立証するために有効な調査を企画、実施する。
(4) 調査結果をまとめ、成果を報告する。
以下に、本研究会で扱うプロジェクトの一例を示します。
・中国語の語用論的研究
・近隣の自治体における多言語共生に関する研究
・中国語教育/習得に関する研究
・中国における言語政策に関する研究
・異文化間コミュニケーションに関する研究