
この授業では、一人ひとりがもつ創造性を支援するためのメディア「パターン・ランゲージ」について、その考え方と世界観、作成方法の概要を学びます。
パターン・ランゲージは、創造実践のコツを「パターン」という小さな単位にまとめ、ほどよい抽象化・体系化・言語化したものです。
かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダーは、いきいきとした町や建物に繰り返し現れる関係性をパターンとして定義し、253個のパターンを抽出・記述しました。その後この考え方は、ソフトウェア開発の分野に応用され、現在でも広く活用されています。
SFCでは、創造的な学びのための「ラーニング・パターン」や、創造的プレゼンテーションのための「プレゼンテーション・パターン」、創造的コラボレーションのための「コラボレーション・パターン」をはじめとして、教育、福祉、仕事、暮らし・人生などさまざまな領域でパターン・ランゲージが制作されてきました(詳しくは参考文献欄参照)。
この授業では、パターン・ランゲージとは何かということから、現在どのようなものがあり、どのように活用されているのか、そして、それはどのようにつくることができるのかの概要を学びます。
パターン・ランゲージの魅力的な世界をぜひ味わってください。