
コンピュータがパーソナルコンピュータから、スマートデバイス、ウェラブルデバイス等をはじめ高機能/高速化/小型化し、またそれらが相互にネットワーク接続されると、コンピュータは我々が携帯・利用するデバイスだけでなく、部屋、交通、都市などの「環境」の中にも知的情報基盤として遍在("ubiquitous")するようになり、様々な実空間の情報をデジタルデータとして収集・解析し我々にフィードバックする「ユビキタス・コンピューティング」が実現している。ユビキタス・コンピューティングにおいては、実空間や人間に関する情報のデジタルデータとしてのセンシング、ネットワークを介したデータの流通、エッジやクラウドでの解析や機械学習を通じた「知」としての理解/認識、知をもとにした人間へのフィードバックや機械の操作(アクチュエーション)など、様々な機能が存在し、これらが「ユビキタスシステムのアーキテクチャ」を構成する。
本講義では,モバイル・分散プログラミング,Location/Context-awareプログラミング、Sensing、Activity Recognition、Data Communication、AIシステムといった各技術について、実例および実際の(主にJavaScriptを使いますがそれに限らない)プログラミングを含めながら、議論を進める。