
新たに生じた課題に対して、制度的解決に向けた政策をどのように立案するか、そのプロセスを学ぶワークショップです。変化が激しく、毎年、新法律を立案するICT(情報通信)分野を題材とします。
国会で審議される法律案には、政府が提出する法案(内閣提出法案)と国会議員が提出する法案(議員立法)があります。このうち、内閣提出法案については、法案提出府省において、外部の有識者などから構成される審議会・研究会で検討され、まとめられた答申や報告書等を基に法案が策定されるケースが多いのが現状です。
本ワークショップでは、先ず、政策決定過程に関する基礎的な知識(法律制定までの過程等)や、AI、インターネット、クラウド、放送メディアなどの情報通信分野についての講義を行います。
また、背景となる知識として、政府における合意形成手段、政府全体の政策調和を図る上での官邸の役割とその歴史についても学びます。
その上で、①課題発見の方法、②解決手法の選択、③関係者意見の集約と合意形成(反対者説得・多数派形成)について、受講者による発表と討論を行い、「法律(政策)はどう作るのか」について学びます。
なお、法律の文言の技術的な書き方については扱いません。