この講義では、日本をケーススタディとして、近代国家がどのように形成され、どのように変遷していったかを学ぶ。近代日本における教育制度、標準国語、ナショナリズムの形成、福祉制度、産業構造の転換などを学ぶことは、現代日本の各種問題の原点を知り、自身の立ち位置を理解するのに役立つだろう。また戦後史にも重点をおき、高度成長やバブル崩壊など、知っているようで知らない近過去も社会科学的に把握することをめざす。できるだけ双方向性を重視したい。