シラバス

科目名研究会B (1)

授業概要

学部・研究科
総合政策・環境情報学部
登録番号
27461
科目ソート
A1102
科目名
研究会B
分野
研究プロジェクト科目
単位
2単位
開講年度・学期
2023 春学期
K-Number
FPE-CO-05003-211-88
研究会テーマ

Natural & Creative Living Lab:ナチュラルにクリエイティブに生きることを支援する創造実践学研究

開講年度・学期
2023 春学期
曜日・時限
木 5限
授業教員名
井庭 崇
実施形態
対面
授業で使う言語
日本語
開講場所
SFC
授業形態
※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
講義, グループワーク
GIGAサティフィケート対象
非対象
研究会・来期の研究プロジェクトのテーマ予定

Natural & Creative Living Lab:ナチュラルにクリエイティブに生きることを支援する創造実践学研究

詳細

講義概要

井庭研では、「新しい発想の学術研究を通じて、新たな視点、概念、方法、メディアを開発し、人々がいきいきと生きる未来の実現に貢献する」ことを自らのPurpose(存在意義)としています。僕らは、既存の学問分野の枠や常識にとらわれない、新しい発想で学術研究を行い、現状の問題を解決し、これからの未来をよりよくする新たな視点、概念、方法、メディアを開発します。そして、多様なアクターと組みながら、それらの成果を広く世の中に普及させ、人々がいきいきと生きる未来の実現に貢献していきます。

井庭研のVision(目指している未来)は、「ナチュラルにクリエイティブに生きる喜びのある『創造社会』」です。僕(井庭)は、ここ100年の変化を、「消費社会」から「情報社会」、そして「創造社会」(Creative Society)という流れで見ることを提唱してきました。消費社会においては、人々は家電や車など、物やサービスを購入し享受することが生活・人生の豊かさだとされていました。情報社会に入って、コミュニケーションに関心の重心がシフトし、よいコミュニケーションや関係性を持つことが生活・人生の豊かさを象徴するようになりました。そして、現在すでに一部で始まりつつある創造社会では、人々が自分たちで自分たちの使う物や考え、方法、仕組み、社会、あり方・生き方をつくり、どのくらい自分たちで「つくる」ことに関わっているのかが生活・人生の豊かさになっていくと考えられます。
そのような「つくる」時代に思いを馳せるとき、テクノロジーでがんじがらめになった人工的な未来ではなく、より自然と共生し、それぞれの人が人間らしく自然に生きている未来に僕は魅力を感じます。井庭研では、そのような「ナチュラルにクリエイティブに生きる」未来を目指し、「Natural」(自然な)と「Creative」(創造的)、そして、「Delightful」(喜びのある)が重なり合うような暮らし・人生を実現することの支援の実践研究に取り組んでいます。

井庭研のMission(使命)は、「素晴らしい質の実践に潜む原理の解明と、その発見にもとづく実践支援」です。

「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ことは、どうしたら実現できるでしょうか? その問いに答えるには、暮らしや社会的な活動のそれぞれの実践領域ごとに考える必要があります。そこで、井庭研では、学び、仕事、子育て、介護、人生設計などのそれぞれの実践において、「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ことの内実を明らかにし、それを主に「パターン・ランゲージ」というかたちで表現し、実践したい人たちに届け支援するという研究に取り組んでいます。

井庭研では、創造実践の支援の方法として主にパターン・ランゲージの作成に取り組んでいますが、他にもワークショップや新しい方法・道具などをつくる研究、創造的なコミュニティの研究なども行っています。