
「働く」ことは、ほとんどの人にとって大変身近な、避けては通れない営みであり、現状、「雇用」形態によって働く人(=労働者)が多くの割合を占める中で、労働法の基本的な知識を身に着けていることは、労働者にとっても、使用者にとっても非常に有用です。有用であるにとどまらず、使用者にとっては、法律違反を犯さないという意味で必須の知識であり、また、いわゆる「ブラック企業」の問題や労働者の「使い捨て」が問題視されている昨今においては、労働者にとっても、知っているに越したことはない知識と言えます。
本講義では、労働法の基本を概観し、労働者の権利、使用者の義務を中心に学び(もちろん、労働者の義務、使用者の権利もあり、それらにも触れる予定です。)、具体的な場面において、労働者・使用者の立場から、労働法を使いこなして考えられるようになることを目指します。