本講義の目的は、インターネット前提社会におけるビッグデータや人工知能をベースとした新しい芸術表現の可能性を追求することである。
日本を代表するメディアアーティスト、真鍋大度氏を特別招聘教授に迎え、実践的な授業形式を経て、アート作品や構成技術の開発と提案を行う。 本講義は主にワークショップ形式で、グループワークでのアイデア開発やプロトタイプの製作を通じて、デジタル技術を応用した作品制作を行うことが中心となる。
受講者は授業の各ステージでプレゼンテーションを行い、真鍋大度氏を中心に担当教員がその内容をレビューし、制作のノウハウを伝授する。今年度は、イヤホン型脳波計のデバイス技術に焦点を当て、脳波データの視覚化・音響化や拡張フィードバックの作成、機械学習プログラミングを介した新たなアート表現の制作等に取り組む。
講義の中では、担当教員やゲストスピーカーの活動紹介を通して、新しいテクノロジーを世の中にどの様に広めていくか、また社会問題に対してアートの立場から取り組む可能性と重要性についても触れる予定である。