
確かな知識を編纂し、人生を切り拓く力に――。ソーシャルメディアで個人の意見が見える化され、その一方で非対称なクラスターに分かれ、極端な偏りや虚偽が入り交じった情報が溢れています。AI(人工知能)が急速に進化し、オンラインのテキストを大量に学習しています。日々社会で起こっている出来事の中から変化の本質を理解し、伝え、行動する技術を身につけることが誰にとってもますます重要になっています。
この科目では、経済学や経営学をはじめ実社会に有用になりつつある知識の動向を自ら「編纂」し、生かすための知識を学びます。課題を通じて思考経路を増やして視野を広げ、目利き力や表現力などを総合的に養います。
講義や演習などに加え、プロフェッショナルな国内外の方々のゲスト講義、グループワークを織り交ぜて展開する予定です。講義最終日は、2013年に「米国の雇用の47%は機械に自動化される」などとする共著論文「雇用の未来」で世界中に議論を巻き起こした機械学習分野における世界的な研究者、英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授がZoomで特別ゲスト登壇する予定です(★ロンドンとの時差を考慮し、最終確定後にこの最終日の講義の時限のみ、変則で授業時間が後ずれする予定ですので、あらかじめご了解ください)。
講師は全国紙や経済誌、英文メディア、オンラインメディアや書籍の記者・著者・編集者などとして約30年、様々な経験を積みました。ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者リチャード・セイラー教授や、世界的な経営学者マイケル・ポーター教授をはじめ、海外の数多くの世界最高峰の経済学者・経営学者にインタビューを重ね、媒体上で学術系論文の編集や翻訳編集を担当、インタビュー動画の翻訳字幕作成なども手がけました。
講師の広汎で独特なジャーナリズム経験とネットワークをベースに、非専門家としての「知識編纂」の技法を学んでいきます。
極めて優秀な課題については、デジタルメディアへの掲載も検討します。