
法律や契約、判例といった「法」は社会の重要なインフラあるいはOSであり、産業や文化にも大きな影響を与えます。特に社会変化が激しいと言われる近年においては、これらの法の解釈に「ゆらぎ」が生じており、法をどのように解釈し、どうデザインするか、という視点を持つことが、産業や文化の促進においてますます重要になってきているように思われます。
本講義では、法律や契約、判例といった法が、いかに日本や諸外国の産業・文化に影響を与えてきたのか、そして今後寄与できるのか、ということを様々な事例を通して探求していきます。特に、講師が提唱している「リーガルデザイン」という概念を梃子に、既存の事業、サービス、表現等を法的観点から分析・検討することで、既存の事業経営、産業・文化政策等にこれまでなかった視点を見出すことができないか、という新しい試みです。政策・経営等を「リーガルデザイン」し、日本の政策・経営等をアップデートしていく視点の滋養と、そのような視点を持った人材の育成を目標とします。