
杉並区高円寺における町内会館およびその関連施設のデザイン
対象敷地は、杉並区高円寺新高円寺通り「高円寺ルック商店街」沿いの一角およびその周辺とする。
東京都の23区の周縁部に位置する高円寺は、近年、クリエイターやアーティストが集まる場所として人気が高い。一方、商業地と住宅地が共存し、小さなスケールの建物の密集する地域であり、防災力を高めるとともに、新旧の地域文化の融合を今後どのようにつくっていくか、検討が期待されている。公共の用に供する施設を商店街に配することで、これからの街の活性を提案する。
そこで本スタジオでは、高円寺の歴史や東京都における街の立ち位置を踏まえた上で、今後の高円寺の街の維持・発展を目論んで、パブリックに供することを目的とした商店街のための設計を行うものとする。
小さい公共空間とその群とは、商店街全体に対してどのような役割を演じることができるのか。
周辺の既存の建築やプログラムを視野に入れたパブリックスペースとはどのようなネットワーク、境界性、そして形態でできるのか、フィールドワークに基づいた調査や、建築デザインの提案を行うことで検討していく。