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科目名マレー社会論1

授業概要

学部・研究科
総合政策・環境情報学部
登録番号
14078
科目ソート
C1124
科目名
マレー社会論1
分野
先端科目-総合政策系
単位
2単位
開講年度・学期
2024 秋学期
K-Number
FPE-CO-04003-211-04
開講年度・学期
2024 秋学期
曜日・時限
金 4限
授業教員名
加藤 久美子
実施形態
対面
授業で使う言語
日本語
開講場所
SFC
授業形態
※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
講義
GIGAサティフィケート対象
非対象

詳細

講義概要

マレー社会(ムラユ世界)とは、東南アジア島嶼部に広がる海域世界、ムラユの文化を共有する文化圏を意味します。この地域は現在、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、インドネシアなどの国家として分裂していますが、かつては大小様々な集団や王国が存在し、それぞれが緩やかな繋がりを持つ空間でした。ムラユ世界には、東南アジア出身の人々だけではなく、東西南北(東アジア、オーストラリア大陸、西欧諸国など)からやってきた商人なども参与しており、世界中へ繋がる広大な交易網に商品や人を流通させていました。
 本講義は、この壮大な人びとの繋がりを支えたムラユ世界の歴史や文化を学び、西欧中心主義に傾きがちな価値基準の相対化を目指します。具体的には、現代の国境や資源の管理、国民国家の形など、端的に理解されている事柄を見つめ直し、その価値観を相対化することを試みます。