“内的な心の世界”は、さまざまな表現形態を介して現れます。その中でもイメージ体験を中心に置き、その体験世界に精神分析的観点から光をあて、イメージをどれだけ豊かに言語化できるか、探求していきます。内的な心の世界に通ずるイメージをいかに“豊かに深く体験的に”理解するか、それは読み取る側の体験領域の広がりと深さにかかわってきます。そこで、読み取る主体そのものを理解すること、つまりさまざまなイメージ体験を話し合うプロセスそのものを通して得られる、“自己分析”がまず重要な課題となります。