
”勤勉な都市”ーデジタル時代のアーバン・インダストリーが当研究会のメインテーマです。
研究プロジェクトA:
2024年春学期より、神奈川県大磯町をパイロットプロジェクトとして、地方都市とモビリティをテーマに持続可能な地方都市のマスタープランを提案する研究を開始します。全体的なプランニングだけでなく、具体的なコンテンツの提案や短期的なイベント、建築やアートを通じた提案なども行います。
研究プロジェクトB:
上記に加え、新たにインドにおける建設現場移住型労働者を対象にした新しい居住形態を探求する小林博人研究会・細谷浩美研究会協働のプロジェクトを立ち上げます。
都市はもともと、生産、商業、就労、居住などの機能が物理的かつ機能的に混ざり合った複合的な空間であった。しかし、近代産業の勃興に伴い、これらの機能を空間的に分離するためのゾーニング規制が導入された。現代においては、デジタル技術の進化により、産業がよりデジタル化され、エミッションフリー化が進み、大量生産よりもイノベーションに基づくものとなる中で、これらの規制が有する機能や意義を再評価する時期にある。同時に、ライフ・ワーク・スタイルの見直しによって、都市のモビリティとエネルギー消費の持続可能性を向上させる方法について考察することが求められている。また、デジタル・ディスラプション、移民、人口動態の変動といった要因が都市環境を不安定化させる中で、社会的公平性とレジリエンスを重視した都市圏を形成する好機(チャンス)はどこにあるのか? (The Industrious City, 2021, Lars Müller Publisher)。