
環境法には、法律学の他の分野と異なる特殊性がいくつかある。
まず、自然科学を理解することで環境法の必要性がより明確になるため、環境法を学ぶ際には、各種環境問題のメカニズムに対する理解が必要となります。
次に、環境問題は全人類共通の解決すべき課題であることから、多種多様な分野の専門家や市民によるコミュニケーションが必要といえます。
そして、環境法は未来に目を向けた学問であり、将来世代がよりよい生活を送ることができるようなルールづくりが必要といえます。
本講義では、環境問題に対し、法律をどのように活用して課題解決するのかを検討するとともに、環境法を法政策の観点から網羅的に取り上げて紹介します。そして、「将来世代の目線」で現行制度の特徴と課題を挙げ、受講生と共にその解決方法を考えます。